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理事長新年ご挨拶

 

新年あけましておめでとうございます。

  

 昨年は6月中旬以降の異常ともいえる高温多湿により、農作物全般で、収穫の減少・品質低下が顕著となった

残念な一年となりました。

 

 豆類の作柄について、大豆では汚粒などの発生、小豆は登熱にむらが生じ、小粒傾向も見られ、製品歩留まり

の低下が懸念されます。

 馬鈴しょでん粉については、例年と比べライマン価も低く、生産見込み数量も減少の見込みです。

 野菜も作物によって生育が停滞するなど、大きな影響を受けました。

 

 また、当協会の運営について、主な財源であります基金の運用益については、依然国内金利は低い状態ですが

国際的な金利上昇の影響や日銀の方針変更で利回りの良い銘柄も出始めております。

 

 当協会の事業につきまして、小豆や馬鈴しょでん粉の需要の回復で、作付面積の

拡大と増産が課題となっていることから、5年度は「小豆類生産安定対策事業」を実施しました。

 馬鈴しょでん粉についても、指定調整販売団体(ホクレン)から生産振興に係る事業についても取り組めない

かとの打診を受け、6年度は生産目標面積の確保に向けた事業を検討しております。

 

 コロナ禍の収束により、経済活動が活発になり、農畜産物の需要も回復傾向にはありますが、天候や世界情勢、

さらには円安の影響を受けて、生産資材価格高騰など、厳しい農業経営情勢ではあります。この難局を乗り切り

新しい年の営農につなげていかなければと思うところであります。

 

 本年も皆様がご健勝で、豊穣の年となりますようご祈念申し上げご挨拶とさせていただきます。

 

 

 

公益社団法人北海道農産基金協会

理事長  樽󠄀 井  功